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【岡山県西粟倉村】「岡山イノベーションコンテスト」で地域循環型企業「点々」がグランプリを受賞!

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11月29日(土)に岡山県倉敷市で開催された、岡山県内の優れたビジネスモデルをコンテスト形式で表彰する「岡山イノベーションコンテスト 2025」ファイナルステージで、岡山県英田郡西粟倉村にある地域循環型企業「点々」がグランプリとオーディエンス賞を受賞した。

90件超の応募から12組がファイナルステージ進出

「岡山イノベーションコンテスト」は、2017年から開催されている。中国銀行、山陽新聞社、サンマルク財団が主催する。2025年は90件を超える応募が寄せられた。

2次審査を通過した中高生・大学生・一般の「ビジネスプラン部門」と、創業後または社内で新規ビジネスを始めた人を対象とする「ビジネス部門」から、計12組がファイナルステージに登壇し、プレゼンテーションを実施。各部門賞とグランプリが決定した。

農・食・宿を通じて地域の豊かさを守る

点々は、岡山県西粟倉村の知社地区に拠点を置く地域循環型企業。西粟倉を拠点とするブランディング会社nottuo Inc.の代表・鈴木宏平氏と、セリフの代表・羽田知弘氏により共同創業された。生産から販売までを一気通貫で行う「マイクロエリアブランド」の運営会社として活動している。

「半径1kmの風景をつくる」をコンセプトに、平飼い養鶏から広がる事業を展開

農・食・宿を通じて地域の豊かさを守り、未来に繋ぐ風景づくりをミッションに、地域資源を最大限に生かした持続可能な事業を展開する。

点々は、20世帯40人の集落を拠点にし、養鶏から始まる資源循環と風景をつくっていく取組を実施する。「養鶏から始まる地域の資源循環と風景づくり」をコンセプトに掲げ、鶏が介在することで未利用資源が循環する地域社会を目指す。


純国産鶏後藤もみじを、一般的な平飼いの5倍の広さで飼育。調理で発生する野菜くず、草刈りで切り捨てられた青草、出荷できない規格外の米や野菜、コイン精米機に溜まった米糠などを鶏の餌に使用する。

地域で利用できていなかったものが餌となり、餌を食べた鶏が味わい深いたまごを産む。鶏糞は田畑の肥やしになる。田畑で育てた米や野菜のうち規格外となるものはふたたび鶏の餌になる。平飼い養鶏を起点に、地域の未利用資源が循環する農業を実践している。

今後はグローバルにインバウンド・アウトバウンドを見据えた世界に誇れる「里山ブランド」として価値発信を行なっていくという。

20世帯40人の集落から取組を全国へと広げていく


受賞に際し、点々の取締役・羽田知弘氏は次のようにコメントした。

「グランプリだけではなくオーディエンス賞までいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。消費者ひとりひとりの選択が市場を変えます。岡山イノベーションコンテストを通して平飼い養鶏について知っていただける機会になれば嬉しいです。岡山県北の1300人の村の小さな取り組みではありますが、20世帯40人の集落から全国へと広げていけるように邁進します」

岡山の小さな集落から、循環型社会を広げていく取組を行う点々の今後の活動に注目だ。

■点々
住所:岡山県英田郡西粟倉村大字知社197-1
HP:https://tenten.fun
オンラインストア:https://online.tenten.fun
Instagram:https://www.instagram.com/tenten_chisha

(淺野 陽介)

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